作成日:2017/09/03 最終更新日:2017/09/15 かいたひと:松崎有理
「名前を教えてください」
刻文丁通の花屋を三度めにおとずれた夜、店員の彼女に思いきってそうきいてみた。
彼女はぼくが買った一本きりの赤いばらを包む手をとめて、目をあげた。白い丸顔が微笑する。小さな唇が動く。
「レニエです」
それはこの店の名前だ。
作成日:2017/09/03 最終更新日:2017/09/15 かいたひと:松崎有理
「名前を教えてください」
刻文丁通の花屋を三度めにおとずれた夜、店員の彼女に思いきってそうきいてみた。
彼女はぼくが買った一本きりの赤いばらを包む手をとめて、目をあげた。白い丸顔が微笑する。小さな唇が動く。
「レニエです」
それはこの店の名前だ。
作成日:2011/06/26 最終更新日:2017/09/14 かいたひと:松崎有理
作成日:2010/10/23 最終更新日:2017/09/13 かいたひと:松崎有理
作成日:2017/07/25 最終更新日:2021/10/21 かいたひと:松崎有理
『鼻行類』か、それともソーカル事件か。
松崎有理が月刊電子文芸雑誌『アレ!』で2011~2012年に連載していた「架空論文」シリーズが、『架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章』(光文社)として書籍化されました。
このページには試し読みもたっぷりございます。もっと架空論文を読みたいひと向けに、記事末尾に無料公開作品へのリンクもつけました。
【もくじ】
「架空論文」サンプル公開いたします。(PDFあり)(2017/07/25更新)
第一章をまるまる試し読み(2017/09/29更新)
新刊プレゼント企画はじめました。(2017/10/05更新)
書誌情報・カバー・帯・もくじ公開します。(2017/10/07更新)
どんな本なのかてっとりばやく知りたいかたへ(2017/10/12更新)
現役研究者からご感想をいただきました(2017/11/21更新)
電子版発売しました・実機レビュー(2017/11/27更新)
書評のご紹介(2017/11/27更新)
正誤表(2017/12/15更新)
こんな架空論文がほかに10本も入っています。でも、論文集ではなくて小説なんですよ。
作成日:2011/3/5 最終更新日:2017/11/07 かいたひと:松崎有理
*本稿は取材先の認可を経て執筆、掲載しています。
ごあんない:
小谷 元子 Mitoko Kotani 先生 略歴:
1983年 東京大学理学部数学科卒業
1990年 理学博士
1999年 東北大学大学院理学研究科 数学専攻 助教授
2004年 東北大学大学院理学研究科 数学専攻 教授
2005年 「離散幾何解析学による結晶格子の研究」により第25回猿橋賞を受賞
海外研究暦:
1993年9月-1994年 8月 マックスプランク研究所(ドイツ)
2001年 4月-11月 高等科学研究所(IHES)(フランス)
2006年2月-3月 ニュートン研究所(イギリス)
東北大学サイエンス・エンジェル(以下SA)取材からはじまった「理系女子応援企画」も、すでになんと6回め。
このたび、SA産みの親のひとりである小谷元子先生に、お話をうかがう機会を得ることができた。
理系の女性がより活躍するためにはどうすればよいのか、
そして松崎が拙作「ぼくの手のなかでしずかに」(『あがり』収録)で呈した疑問、
「なぜ、数学科には女性がすくないか?」に、答えはあるのか。
以下、インタビュー内容をおとどけする。
作成日:2011/3/4 最終更新日:2017/11/08 かいたひと:松崎有理
*本稿は取材先の認可を経て執筆、掲載しています。
ごあんない:
岸本直子 Naoko Kishimoto 先生 略歴:
1990年 京都大学文学部史学科考古学専攻卒業
1997年 京都大学工学部航空工学科卒業
1999年 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了
2004年 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士後期課程単位修得満期退学
2004年 博士(工学)取得
日本学術振興会特別研究員、(独)宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部共同研究員を経て、
2006年より(独)宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部招聘開発員
現在 科学技術振興機構 さきがけ研究者 (京都大学大学院 工学研究科)
「いきものだいすき、な子でしたよ」
どんなお子さんでしたか、という問いに、岸本先生は少女みたいに目を輝かせながらこう答えた。
作成日:2010/10/05 最終更新日:2017/09/07 かいたひと:松崎有理
作成日:2017/09/03 最終更新日:2017/09/06 かいたひと:松崎有理
作成日:2011/02/04 最終更新日:2017/11/07 かいたひと:松崎有理
*本稿は取材先の認可を得て執筆、掲載しています。
「このひとは、”問うひと”だ」
というのが、今回のインタビューをつうじて松崎が郷先生に抱いた印象だ。
インタビューの日程がきまってから、郷先生の執筆したもので予習し、
実際にお会いしてお話をきき、
帰ってからまた復習して、
ますます、このひとは徹頭徹尾、疑問をもち問いつづけるひとなのだ、という思いを強くした。
しかもこのインタビュー、ものすごく楽しかった。二時間半があっというまだった。
以下で、当日の雰囲気をいくらかなりともお伝えできれば。
郷 通子 Mitiko Go 先生 (理学博士、生物物理学) 略歴:
1939年うまれ。
1962年 お茶の水女子大学理学部物理学科卒業
1967年 名古屋大学大学院理学研究科博士課程物理学専攻修了
コーネル大学博士研究員、日本学術振興会奨励研究員、九州大学理学部非常勤講師を経て、
1973年 九州大学理学部生物学科助手
1989年 名古屋大学理学部教授
1996年 名古屋大学大学院理学研究科教授、東京大学 分子細胞生物学研究所客員教授
2003年 長浜バイオ大学バイオサイエンス学部学部長
2005年 お茶の水女子大学学長、長浜バイオ大学特別客員教授
現在 情報・システム研究機構 理事
「”なぜ?”と、きく子供だったんです」
幼少時代について質問した松崎にたいし、郷先生はこう答えた。
作成日:2010/10/22 最終更新日:2017/11/07 かいたひと:松崎有理
*本稿は取材先の認可を得て執筆、掲載しています。
もくじ:
1、名古屋大学あかりんご隊のイベントを取材してみた
2、あかりんご隊メンバーへのインタビュー
ごあんない:
名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊
名古屋大学 男女共同参画室
「名古屋大学にも、女性研究者支援モデル育成事業としてあかりんご隊がありますよ」
と、東北大学サイエンス・エンジェルの取材時にうかがった。
あかりんご隊の存在じたいは、知っていた。
残念なことに、ウェブ上の情報があまりにすくなすぎる。せっかくおもしろそうなことをしているのに、もっと宣伝しなくちゃもったいない、というのが正直な感想。
しかし幸いなことに、名古屋市は、現在の松崎の居住地だ(註・執筆当時)。
これは、地の利をいかして取材してこなければなるまい。