できるだけ本場の味にちかいパステル・デ・ナタを東京で食べる

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作成日:2019/02/19 最終更新日:2019/02/27 かいたひと:松崎有理


2018年秋。念願のポルトガルへ二週間旅行して、現地の飲食物にすっかり魅了されてしまいました。
このページでは、ポルトガルの代表的なお菓子であるパステル・デ・ナタ Pastel de Nata をなんとか東京にいながらにして食べられないか、いろいろ歩き回った記録をご紹介します。
入手難易度順です。

【もくじ】
成城石井
業務スーパー
ピカール
シアトルズベストコーヒー
エッグセレント・エッグタルト
ナタ・デ・クリスチアノ
ドース・イスピーガ
番外その1 アンドリューのエッグタルト(大阪など)
番外その2 カステラ・ド・パウロ(京都)

成城石井

成城石井公式サイト
入手難易度 C(とてもかんたん)
クリームがポルトガル度 A
皮ぱりぱり度 C
価格 C(安い)

成城石井のパステル・デ・ナタ

こんなかんじでさりげなく、たいていどこの店舗でも置いてます。


いちばんかんたんに入手できるのが成城石井。
なんとポルトガル直輸入のパステル・デ・ナタを買えます。
冷蔵品なので皮のぱりぱり感はまったく期待できませんが、そこに重きをおかない(松崎のような)ひとはどうぞ。
クリームはさすが直輸入だけあって本場の味そのものです。

業務スーパー

業務スーパー 公式サイト
入手難易度 B
クリームがポルトガル度 ?(判定不能)
皮ぱりぱり度 B
価格 Cー(とても安い)


Twitterで教えていただいたので、さっそく最寄り店舗を探して購入。
すくなくともこの店舗では、チョコクリーム入りしか売っていませんでした。

業務スーパーのパステル・デ・ナタ

冷凍品。松崎が購入した店では4個入り462円税込でした。つまり、いっこあたり約115円。都内最安値ではないかと思います。


業務スーパーのパステル・デ・ナタ

ごらんのとおり、底からチョコレートが透けてみえます。


調理済み品を冷凍、購入者が各自オーブントースターであっためて食す、というタイプ。
皮ぱりぱりにこだわらなければ、自然解凍でもいけるはずです。
クリームの下に濃厚なビター系チョコレートが入っています。あまりにチョコの味が濃いので、クリームの味を評価するのは無理でした。

ピカール

Picard 公式サイト
入手難易度 B
クリームがポルトガル度 A
皮ぱりぱり度 A+
価格 Cー(とても安い)

ピカールのパステル・デ・ナタ

焼き目をきれいにつけるのはけっこう難しい。


フランス資本の冷凍食品専門スーパー。都内に8店舗(2019年2月現在)
ここにはポルトガル直輸入の冷凍パステル・デ・ナタがあります。
しかも1個あたり122円。
こちらは上の業務スーパーとちがって未調理品です。オーブンで調理します。
自宅で焼くからとうぜん、ほかのどこよりも皮がぱりぱりです。
ピカールのパステル・デ・ナタ

6個入り。焼き終えたあとは常温で約15分置いて、とあるけれど、15分ではまだバターが液状で落ちついていないので、一時間くらい置いたほうがいいと思います。


ピカールのパステル・デ・ナタ

底はこのとおり、ぐるぐるです。


冷凍食品ですので、保冷バッグを持って買いに行きましょう。店舗でも500円くらいで売っています。
なおドライアイスは無料でつけてもらえます。

シアトルズベストコーヒー

シアトルズベストコーヒー Seattle’s Best Coffee 公式サイト
入手難易度 B
クリームがポルトガル度 A
皮ぱりぱり度 B
価格 A+(高い)

シアトルズベストコーヒーのパステル・デ・ナタ

ひとつ280円なり。


呼ばれていたのでしょうか。池袋サンシャイン60店にふらっと立ち寄ったら、フードのケースのなかに燦然とありましたよ。ぴかぴかして見えました。
全店舗で買えるかどうかは確認していないので、入手難易度はとりあえずB。目撃情報をお待ちしております
さてお味。クリームは合格です。ほんのりカラメル風味もして松崎は好みでした。
皮は若干やわらかめ。これも、リスボンあたりのカフェで半日放置されたパステル・デ・ナタをほうふつとさせるので、やはり松崎の好みです。

エッグセレント・エッグタルト

eggcellent egg tart 公式サイト
入手難易度 B
クリームがポルトガル度 B
皮ぱりぱり度 A
価格 B(ふつう)

エッグセレント・エッグタルト

名前が「エッグタルト」というだけあって卵味です。


都内4店舗(2019年2月現在)。アクセスがいいのはエチカ表参道店でしょう。なんたって駅直結。夜10時までやっているのもうれしいところ。
それと、この店があるのはエチカ内のフードコートのようなところで、すぐ向かいでエスプレッソを買えるのでポルトガルでおなじみの「ビッカとパステル・デ・ナタ」ができます。しかも店頭にはシナモンとシュガーパウダーもあるのでさらにポルトガル気分にひたれます。
卵屋さんなだけあってクリームの味は卵が強く、マカオのエッグタルトに近い味がしました。

ナタ・デ・クリスチアノ

Nata de Cristiano 公式サイト
入手難易度 A
クリームがポルトガル度 A
皮ぱりぱり度 A
価格 B

ナタ・デ・クリスチアノ

ナタ・デ・クリスチアノのお店外観。うっかり見落としそうになるほど小さいので注意。


さてこのへんから入手難易度があがってまいります。
代々木公園駅1番出口から大きな交差点をわたり、ファミマをとおりすぎて左の細い道へ入ったところにある小さくて目立たないお店です。
パステル・デ・ナタは人気商品で、早めに売り切れてしまうので心配な方は予約の電話を入れるといいでしょう。
この店のおもしろいところは、ほかにもいろいろポルトガル菓子やお惣菜を取り扱っている点。
カステラの先祖パォン・デ・ローや、現地でさんざんみかけたエンパーダ・デ・フランゴ(チキンパイ)、それとトルタ・デ・アゼイタオン(卵のロールケーキ)も。現在はお休みちゅうのようですが、松崎はこれだいすきなのでぜひ復活してほしいです。
ほか、ドリンクがとにかく安いのがうれしい。ビッカなんて150円ですよ。真正ポルトガル価格です。ほかコップワイン(「グラス」ではなく「コップ」と称するところがポルトガルっぽい)、ジンジーニャなども破格。おそらく松崎の知るかぎりで、都内いちグラスワインが安いところだと思います。ただしテーブルはなく、腰掛けがいくつかあるくらいで立ち飲み同然だということはご承知ください。
ナタ・デ・クリスチアノのパォン・デ・ロー

はいこちらがパォン・デ・ローさんでございます。食べ方指南つき。2,3日もつそうです。


ナタ・デ・クリスチアノのパステル・デ・ナタ

ナタ・デ・クリスチアノのパステル・デ・ナタ。こちらもしっかり食べ方指南がついています。


ナタ・デ・クリスチアノのパステル・デ・ナタ

これもみごとに底ぐるぐるです。

ドース・イスピーガ

Doce Espiga 公式サイト
入手難易度 A+++(とても困難)
クリームがポルトガル度 A
皮ぱりぱり度 A
価格 B

ドース・イスピーガ

ドース・イスピーガの店がまえ。


大トリです。丸ノ内線淡路町駅B5を出て直進、巨大パチンコ屋の手前を右折して細い細い道を入ります。
ふらっと行ってもパステル・デ・ナタはまず買えません。予約必須です。しかも電話ではなく、前日以前にFAXという難易度の高さ。
FAX番号も松崎の知るかぎりではweb非公開なので、はじめて行くひとは①まず直接来店②FAX番号をゲットする、ないしその場で口頭にて予約する、の手順を踏まねばなりません。
しかしその手間をかけるだけの価値のある味です。
なおパステル・デ・ナタ以外のお菓子もとてもおいしくて、どれを選んでもはずれはありません。松崎がとくに気に入ったのはプリンです。
カウンターとベンチがあって店内で食べることもできます。コーヒーやグラスワイン、ジンジーニャもあり。トイレと無線LANがあるのがうれしいところ。
ドース・イスピーガのパステル・デ・ナタ

ドース・イスピーガのパステル・デ・ナタ。予約必須。


ドース・イスピーガのパステル・デ・ナタ

はいこれまた底ぐるぐるですよ。

番外その1 アンドリューのエッグタルト(大阪など)

アンドリューのエッグタルト 公式サイト
入手難易度 A(東京では困難)
クリームがポルトガル度 C
皮ぱりぱり度 B
価格 B

アンドリューのエッグタルト

ポルトガル味ではないのですが、松崎は個人的に好きです。


本店がマカオにあるので、パステル・デ・ナタではなく「エッグタルト」です。
しかしマカオのものと日本で売っているものとではあきらかに味がちがいます。マカオの卵味ではなく、なんというかクリーム味、チーズ味といった感じ。松崎は好みなのでここで紹介してみました。
店舗はほぼ関西で、東京では催事でのみ入手できます。冷凍品を通販もできますが、これまたなぜか店舗で買えるものと味がちがうのですよ。

番外その2 カステラ・ド・パウロ(京都)

Castella do Paulo 公式サイト
入手難易度 A++++++(東京では不可能)
クリームがポルトガル度 A
皮ぱりぱり度 A
価格 A(ちょっとお高め)

Castella-do-Paulo

パッケージもかっこいい。「日本とポルトガルの交流の歴史」をたいせつにしている姿勢が伝わってきます。


京都にある本格ポルトガル菓子店。
しかし看板メニューはカステラ。その理由はサイトをごらんください
京都、しかも北野天満宮そばと東京からのアクセスはひじょうにたいへん。
しかしおいしいので、番外としてご紹介しました。
なおこのお店、毎月25日にかぎってボラ・デ・ベルリンをつくってくださっています。たぶん松崎の知るかぎりで日本唯一のボラ・デ・ベルリン。どうか続けていっていただきたいです。

 

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ポルトガル、マカオの旅行記はこちらから:
ポルトガルを旅行してみてわかった、ググっても出てこないこと
カジノへ行かないマカオ〜ポルトガルのおもかげを求める旅

マカオを舞台にした拙作の試し読みです:
『5まで数える』表題作冒頭部分試し読み

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この本ですよ。

『5まで数える』カバー

出版社 筑摩書房
発売日 2017/6/8
単行本、四六判 264ページ
定価 1600円(税別)
装丁 アルビレオ
カバー 上田よう

●六冊目の単行本にして初のホラー短編集となりました。多様な舞台、いろんなテイストのお話が詰まっております。短編アンソロジーの好きな方におすすめです。電子版もあります(kindle楽天kobo、iBooks Store、紀伊国屋、hontoなど)。各種端末対応。ちょっと安くて1400円(税別)です。
もくじと作品概要
1、「たとえわれ命死ぬとも」動物実験が禁止されているので、自分の身体で実験するしかないんです ★冒頭試し読み
2、「やつはアル・クシガイだ――疑似科学バスターズ」ゾンビは一体も出てきません ★全文試し読み
3、「バスターズ・ライジング」科学者+奇術師=疑似科学バスターズ。その発足エピソードと、ドーナツ少々 ★冒頭試し読み
4、「砂漠」手錠でつなぎあわされた7人の凶悪少年犯罪者たちが飛行機事故で砂漠に放り出される ★冒頭試し読み
5、「5まで数える」失算症の少年、数学者の幽霊に出会う。モデルとなった数学者は表紙に浮いてます ★冒頭試し読み
6、「超耐水性日焼け止め開発の顛末」研究者二重オチのショートショート
●内容について、くわしくは筑摩書房内特設ページ、および当サイト内特設ページをごらんください。
「本よみうり堂」で朝井リョウさんによる書評が読めます。

松崎有理のほかの著作については、作品一覧ページをごらんください。

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