ノンフィクション(取材など)

松崎がじっさいに取材/調査した記事です。よって創作ではありません。
おすすめは「理系女子応援企画」シリーズ。文理選択に悩む学生さん、ぜひどうぞ。

名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊――理系女子応援企画・その3

作成日:2010/10/22 最終更新日:2017/11/07 かいたひと:松崎有理

*本稿は取材先の認可を得て執筆、掲載しています。

あかりんご隊1

「みんな、理科がだいすき! 理科の魅力をつたえていきたいと思っています」(名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 リーフレットより 一部改変引用)

 

もくじ:
1、名古屋大学あかりんご隊のイベントを取材してみた
2、あかりんご隊メンバーへのインタビュー

ごあんない:
名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊
名古屋大学 男女共同参画室

1、名古屋大学あかりんご隊のイベントを取材してみた

「名古屋大学にも、女性研究者支援モデル育成事業としてあかりんご隊がありますよ」
と、東北大学サイエンス・エンジェルの取材時にうかがった。

あかりんご隊の存在じたいは、知っていた。
残念なことに、ウェブ上の情報があまりにすくなすぎる。せっかくおもしろそうなことをしているのに、もっと宣伝しなくちゃもったいない、というのが正直な感想。
しかし幸いなことに、名古屋市は、現在の松崎の居住地だ(註・執筆当時)。

これは、地の利をいかして取材してこなければなるまい。

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『学校教育におけるジェンダー・バイアスに関する研究』からわかったこと――理系女子応援企画・その2

作成日:2010/10/10 最終更新日:2017/11/07 かいたひと:松崎有理

東北大学サイエンス・エンジェル取材のなかで、
松崎が衝撃をうけた、いちまいのPPT:

パワーポイント説明

衝撃のパワーポイント。そんなあ。

……とても気になった。
理系進学って、保護者や教師にそんなにうけが悪いんだろうか?
しらべてみたところ、理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社、2003年)でも、このデータが引用されている。
ここは、

「まずは一次資料にあたれ。話はそれからだ」 (スティーブン・ジェイ・グールド

の精神にのっとり、原典をみなければならないだろう。

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東北大学サイエンス・エンジェル――理系女子応援企画・その1

作成日:2010/09/23 最終更新日:2017/11/07 かいたひと:松崎有理

*本稿は取材先の認可を得て執筆、掲載しています。

サイエンスエンジェル・ロゴ

「おもしろそう! たのしそう! かっこいい! ――好奇心のタネ、とどけます」
(サイエンス・エンジェル リーフレットより 一部改変引用)

この記事のもくじ:
1、東北大学女性研究者育成支援推進室インタビュー
2、東北大学サイエンス・エンジェルのみなさんにインタビュー

ごあんない:
東北大学サイエンス・エンジェル 公式ホームページ
東北大学 女性研究者育成支援推進室

 

1、東北大学女性研究者育成支援推進室インタビュー

きっかけは、ぐうぜんだった。
松崎がウェブをみていて、母校のHPでたまたま発見した「東北大学サイエンス・エンジェル」 *)。
しらべてみると、自然科学系の女子大学院生があつまって、高校生や市民の前で実験イベントをやっているらしい。
……なんて楽しそう
在学中にこんな活動があったら、ぜったいに参加していた。なにより同性のともだちがほしかったし。切実に。

東北大学は、国内初の女子学生受け入れを行った大学なんだけど
それでも、理系の女の子は絶対数がすくなかった。昔も、いまも。

これは、応援せねばなるまい。

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コーヒーの木を種(つまり豆)から育ててみた

作成日:2010/06/30 最終更新日:2017/11/21 かいたひと:松崎有理

コーヒーは作家の友。まいにち飲んでます。消費量がはんぱじゃないのでもっぱら通販でまとめ買い。

それは、いつも通販で買っているコーヒー豆(もちろん焙煎ずみ)に同梱されていた、ひとつの袋からはじまった。

コーヒー屋さんからの手紙

かんじんのコーヒーの種を撮り忘れた。4粒はいってました。


同封のメモにはいろいろ書いてあったけど、
脚色しつつ要約するとこんな感じ:
「コーヒーの種をお送りします。
日本では気温が低いので、発芽するかどうかよくわかりません。
でも、運だめしと思って植えてみてね。Good Luck ! 店主より」

というわけで、コーヒーの種を撒いてみることにした。以下、その生育日記。

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ペンネームで郵便物を受けとる方法

作成日:2011/01/27 最終更新日:2017/11/06 かいたひと:松崎有理

作家デビューして初の正月をむかえた。
すると関係者や読者の方から「松崎有理さま宛で年賀状を出したんだけどもどってきちゃいました」というメールがあいついで舞いこむ事件発生。

いちおう、郵便受けにペンネームは出しておいたし、宅急便は問題なく届くのでこれまで気づかなかった(出版社からのゲラは宅急便でくるのです)。

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