理系女子応援企画・その6――名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊に質問してみた



*本稿は取材先の認可を経て執筆、掲載しています。


ごあんない:

名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊
名古屋大学 男女共同参画室




さて、前回の続き。


例によって、あかりんご隊のみなさんにもいくつか質問をしてみた。
名古屋大学男女共同参画室 助教の榊原千鶴先生にお願いし、
連絡用メーリングリストをつかって、以下のアンケートに答えていただいた。
質問項目は以下のとおり:

 (1)あなたの専攻と、それを選んだ理由をおしえてください。
 (2)理系進学をきめたきっかけ、理由はなんですか。
 (3)あかりんご隊に入ったのはなぜですか。
 (4)理系進学を考えている後進のひとたちに向けて、おすすめの本をおしえてください。できれば理由も。

よせられた回答を、以下でご紹介:


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)生命農学研究科。学部のときに選んだ研究室にそのまま進学したからです。
(2)文系に対する具体的なイメージがわかなかったから。それと、理系に進んで医者になるのがかっこいいと思ったから。現在はまったく関係のない分野にいますけど。
(3)指導教官があかりんご隊の担当者だったから。
(4)『理系のための研究生活ガイド』(坪田一男、講談社ブルーバックス)。
研究者として成功するにはどうすべきかわかりやすく書かれています。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)理学研究科 生命理学専攻。高校で生物学をまなび、遺伝子やタンパク質などよりちいさなスケールから生き物の成り立ちについて知りたいと思ったから。
(2)理科がおもしろかったから。単純にそれだけ。
(3)他学部の理系女子学生の同級生や先輩と話してみたかったから。理系女子学生の交流の場をつくったり、子供たちと実験をするのががおもしろそうだったから。
(4)『空想科学読本』(柳田理科雄、メディアファクトリー)。
漫画やアニメ、特撮などに登場するヒーローや人物の設定が現実に起こりうるのか科学的に検証した本。
学校の勉強のように堅苦しくなく、すなおに「科学って、おもしろい」と思ってもらえるでしょう。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)工学研究科 化学・生物工学専攻。化学を専攻したのは、フラスコやビーカーを使って行う実験にあこがれていたから。工学を選択したのは、ものづくりに興味があったからです。
(2)理系科目が得意で、好きでもあったから。
(3)理系女子の先輩が少なく、将来について不安でした。そんなとき、理系女子学生エンカレッジ交流会に参加して、先輩と話をすることでとても心強く思えました。自分自身も後輩のために、このような会を企画する側になりたいと感じて。
(4)とくにありません。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)工学研究科 生物機能工学専攻。おおざっぱにいうと、有機合成化学をしています。フラスコや試験管をつかって実験した中学や高校のころの楽しさが忘れられなくて選びました。試薬の組み合わせによって無限の可能性がひろがる、魅力ある分野です。
(2)じつは自分、文系なんだと思ってました。検察官になりたかった時期もあります。でも、高校の文理選択で母親と相談した際に 「あんたは理系でしょ」 といわれ妙に納得。理系に進学しました。いま思えば、理詰めが好きだし、不確定なものってもやもやするので、やっぱり理系なんだと思います。それと、理科や化学の実験が好き、化学式をながめるのが好き、など挙げればいろいろあります。
(3)研究室の先輩が入っていたので一緒にくっついていきました。研究室でも女子学生が自分しかいない年もありましたので、いろいろ助け合えるあかりんごチームには感謝してます。
(4)ええと……科学者自伝とか成功談とか、そういったたぐいの本はあまり読まないので、すぐにはでてきません。ごめんなさい。
有機化学に少しでも興味のある人には、『有機化学美術館へようこそ』(佐藤健太郎、技術評論社)を。HPもあります
そのほか、最近は理系に関する漫画や小説(理系ミステリィってやつです)も出ているので、わたしと同様エッセイは読まない、という方には取っつきやすくておすすめですよ。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)工学研究科 物理工学科材料コース。もともと理科の中でいちばん物理が好きだったのと、コンピュータシミュレーションよりも自分の手を動かして実験を行うことが好きだったからです。
(2)もっともっと知らないこと、わからないことを自分が知りたい、発見したいと思ったから
(3)いまの自分に何ができるか・何がしたいのかを考えたときに、何か役に立てることがあるのではないかと思い、入りました。また、理系、とくに物理系は女子が少ないので、友達もほしいな、と。
(4)理系でも本を読む習慣をつけた方がいいと思います。
なので、とくにこれを! と、限定したおすすめはないのですが……
わたしは小説からエッセイ、専門書などいろんなジャンルを読みます。世界観を狭めないため、幅広く読むのがいいでしょう。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)理学研究科 生命理学専攻。生物系です。
(2)中学、高校を通していちばん好きな科目が生物だったから。将来の仕事などを深く考えて選んだわけではありません。
(3)他分野の人と交流を持つため。
(4)『すべてのいのちが愛おしい〜生命科学者から孫への手紙〜』(柳澤桂子、集英社)。
孫への手紙、というコンセプトなので生物学未履修者でも読みやすい。かつ、幅広い身近な話題を取りあげているのでイメージがわきやすい。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)工学研究科 化学生物工学科応用化学コース。将来、食品や化粧品を開発する仕事に就きたいと考えていたので、分野として近いと感じた化学系の専攻を選びました。
(2)英語が苦手で、数学が得意だったから
(3)研究室の先輩に紹介されて。
(4)『インシテミル』(米澤穂信、文藝春秋)。
最近読んだ本の中でいちばんおもしろかった。


名古屋大学理系女子コミュニティ あかりんご隊 ロゴ (1)工学研究科 化学生物工学科。化学の実験が好きだったので。
(2)化学好きで、国語が苦手だったから。また、理系女子は性格がさばさばしていて、気が合いそうだったから。
(3)他の学部、学科の理系の先輩、同期、後輩がふえ、楽しそうと思ったからです。
(4)本はあんまり読まないので、ありません。でも、『理系白書』(毎日新聞社科学環境部編、講談社)はもってますよ。読んだことないですが





2010/11/10 執筆