フィクション(作品試し読みなど)

サイトのみで発表する新作はこのカテゴリです。
新刊発売記念企画や作品の試し読みもこちらです。
「試し読みのもくじがほしいなあ」とお思いのかたは、お手数ですが「作品一覧」ページへ飛んでくださいませ。
サイト外掲載情報:
『5まで数える』収録短編「やつはアル・クシガイだ――疑似科学バスターズ」は筑摩書房公式サイトにて全文試し読みができます。
『小説すばる』(集英社)2017年6月号掲載の短編「惑星Xの憂鬱」が集英社公式サイトにて冒頭試し読みできます。

春の蕎麦まつり【文化人類学・架空レポート】

わさび

作成日:2014/06/02 最終更新日:2019/06/24 かいたひと:松崎有理

登場人物のご紹介

●レポート執筆者/ヌガーくん 二十三歳。モポンチョキット村に代々つづく神官の長男。父の跡を継ぐ前に留学して外国の祭祀研究をすることに。日本文化を愛し日本語にも堪能。ソルボンヌにいけという父の反対を押し切って日本留学を決行、蛸足大学大学院に入学をはたす。おかげで実家からは半勘当状態。しかし仕送りはくるらしい。甘すぎるヌガー父。(なおヌガー nougat という名前は父が留学中むちゅうになった菓子からとった)

●評者/ユーリー小松崎 三十三歳。蛸足大学大学院人類学研究室助教。ヌガーくんの指導教官。ロシア人クォーターだが生まれも育ちも日本なのでロシア語はほぼ話せない。四コマ専門まんが家とクラシック音楽評論家の顔ももつ。論文、著書多数。代表作は「島弧西部古都市において特異的にみられる奇習 “繰り返し『ぶぶ漬けいかがどす』ゲーム” は戦略的行動か?」

続きを読む

日本における “冬の大チョコレート祭り” の起源をさぐる【文化人類学・架空レポート】

人類学的バレンタインデー(ピエール・エルメ)

作成日:2019/02/05 最終更新日:2019/03/11 かいたひと:松崎有理

登場人物のご紹介

●レポート執筆者/ヌガーくん 二十三歳。モポンチョキット村に代々つづく神官の長男。父の跡を継ぐ前に留学して外国の祭祀研究をすることに。日本文化を愛し日本語にも堪能。ソルボンヌにいけという父の反対を押し切って日本留学を決行、蛸足大学大学院に入学をはたす。おかげで実家からは半勘当状態。しかし仕送りは送られてくるらしい。甘すぎるヌガー父。(なおヌガー nougat という名前は父が留学中むちゅうになった菓子からとった)

●評者/ユーリー小松崎 三十三歳。蛸足大学大学院人類学研究室助教。ヌガーくんの指導教官。ロシア人クォーターだが生まれも育ちも日本なのでロシア語はほぼ話せない。四コマ専門まんが家とクラシック音楽評論家の顔ももつ。論文、著書多数。代表作は「島弧西部古都市において特異的にみられる奇習 “繰り返し『ぶぶ漬けいかがどす』ゲーム” は戦略的行動か?」

続きを読む

節分と柊鰯【文化人類学・架空レポート】

作成日:2014/02/14 最終更新日:2019/03/11 かいたひと:松崎有理

登場人物のご紹介

●レポート執筆者/ヌガーくん 二十三歳。モポンチョキット村に代々つづく神官の長男。父の跡を継ぐ前に留学して外国の祭祀研究をすることに。日本文化を愛し日本語にも堪能。ソルボンヌにいけという父の反対を押し切って日本留学を決行、蛸足大学大学院に入学をはたす。おかげで実家からは半勘当状態。どうするヌガーくん。(なおヌガー nougat という名前は父が留学中むちゅうになった菓子からとった)

●評者/ユーリー小松崎 三十三歳。蛸足大学大学院人類学研究室助教。ヌガーくんの指導教官。ロシア人クォーターだが生まれも育ちも日本なのでロシア語はほぼ話せない。四コマ専門まんが家とクラシック音楽評論家の顔ももつ。論文、著書多数。代表作は『だって嘘なんだもん』(白兎社)。

続きを読む

@yurimatsuzaki_nの自選ツイート傑作選(随時更新)

作成日:2019/01/20 最終更新日:2019/06/24 かいたひと:松崎有理

Twitterって放っておくとツイートがどんどん下へ埋もれてしまってなんだかもったいない気がするのです。そこで、自分でも出来がいいなと思ったツイートをここへペーストしておくことにしました。原則的に新しいものが上です。これからも増やしていきます。
古くても、いまからでもけっこうですので、気に入ったものを「リツイート/いいね」してくださると松崎はたいへんたいへんうれしく思います。

続きを読む

『嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子』(角川文庫)特設ページ

『嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子』(角川文庫)カバー

作成日:2018/03/01 最終更新日:2018/04/06 かいたひと:松崎有理

『嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子』(角川文庫)が2018/02/24に発売となりました。『就職相談員蛇足軒の生活と意見』(2014)の文庫化です。
このページでは、本書ご購入まえの検討材料となりそうなものを随時、あげてまいります。

続きを読む

研究者心理におけるパーキンソンの法則—締切の延長にともない仕事量が増加することの数学的証明【架空論文】

作成日:2017/11/30 最終更新日:2018/02/14 かいたひと:ユーリー小松崎(蛸足大学文学研究科メタ研究心理学教室)

続きを読む

「ぽにい」冒頭部分試し読み(『蛇足軒』第四話)

作成日:2017/09/20 最終更新日:2017/09/26 かいたひと:松崎有理

 るるるるるる。るるるるるるる。るるるるるるる。
 無人の部屋で電話が鳴る。
 るるるるるる。るるるるるるる。がちゃ。
 呼び出し音はついに切れて、機械音声が応答をはじめた。「ただいま留守にしております。ご用件をどうぞ」
「えええ、朝からすまんね」二度ほど、咳払い。老いた男の声はつづく。「ああ。シーノくん、いないのかい。ええ、こないだの話のつづきだよ、いい話。うん、あのね。ひょっとしたらきみに、ホラホラ属分類の研究職を紹介できるかもしれないんだ。えええ、それでね」
 ぴーーーーーーーー。
 録音可能時間は無情な電子音とともに終了した。
 室内はふたたび無音になった。ついさきほどまで暖房されていた空気がじょじょに冷えていく。
 窓の外では雪片が舞っている。北の街は真冬をむかえた。

続きを読む

「三秒の壁」冒頭部分試し読み(『蛇足軒』第三話)

作成日:2017/09/19 最終更新日:2017/09/25 かいたひと:松崎有理

 るるるるるる。るるるるるるる。るるるるるるる。
 出勤前のシーノは、たんすから出したばかりの外套を腕にかけたまま、はい、といって自室の電話の受話器をとった。ききおぼえのある声、いや忘れもしない声が響いてきた。
「シーノくんかい」
 そうだ、忘れもしない。忘れるわけがない、この男。

続きを読む