イタリアとサンマリノ共和国を旅してわかった、ググっても出てこないこと

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サンマリノ共和国

作成日:2025/10/25 最終更新日:202510/25 かいたひと:松崎有理

イタリア。ザ・観光立国です。ビジネスで訪れるかたも多いでしょう。かくいう松崎もイタリア訪問は二度目です。
それでもあえて気づいたことを書き残しておきます。
また本記事の目玉はサンマリノ共和国。イタリア半島にある小さな独立国です。イタリアに比べるとずっとマイナーな旅先で、訪れたとしても日帰りかせいぜい一泊。松崎は二泊してまいりましたよ。
イタリアは、前回の訪問でローマとフィレンツェという二大都市を制覇したので、今回はそのほか気になっているところをめぐりました。全体の旅程は二週間強。時期は10月です。
例によって、現地通貨とかコンセントの種類とか世界遺産とか、ググればすぐに手に入るような一般的情報は書きません。では、どうぞ。

★当記事の内容は2025年10月時点のものです。現地の状況は刻一刻と変わっていきます。旅行の前にご自身で最新情報をご確認ください。

【もくじ】
イタリア再訪、再確認したこと&はじめて知ったこと
地域別情報
 ヴェネチア
 シエナ
 サン・ジミニャーノ
 サンマリノ共和国
 アルベロベッロ
イタリアに親しむための本・映画
旅行者のためのサバイバルイタリア語

イタリア再訪、再確認したこと&はじめて知ったこと

前回のローマ+フィレンツェ旅行は九年前。それからイタリアはどう変わったか興味津々でした。また、新たな発見もありました。

トイレ事情

女性のみなさんがなにより気になるトピックがこれでしょう(松崎調べ)。
九年前、便座のない便器や他人の●で汚れきった便器を泣きながら掃除した松崎は今回、
「便座のない便器や他人の●で汚れきった便器をたんたんと掃除」
できるようになりました。つまりトイレにかんする状況は変わっておりません。
だからイタリアへ旅行したいみなさん。流せるタイプのウエットティッシュは必携ですよ。

気温

そりゃあもちろん現地の天気予報はチェックしてから出かけましたよ。しかし10月のイタリアは想像以上に寒く、風邪までひいてしまいました。
原因としては、

などがあげられますが、なによりの盲点は、

でした。ヨーロッパなのだから室内は暖かいのだろうと考えていたのが大誤算。
なお風邪をひいたあとは宿の管理人さんに交渉して暖房を入れてもらいました。頼みこめばなんとかなるようです。

公共交通機関

北部〜中部をまわっているときはまったく不便を感じませんでした。鉄道はほぼ定刻かせいぜい10分ていどの遅れ。難しいかなと身構えていたバスも、Googleで検索すればバス停の位置や出発時刻がかんたんに手に入ります。


イタリア高速鉄道の双璧であるイタロにも乗りましたが、無線がまったくつながらず、暖房が効きすぎているのか暑く不快。車内でお昼も買えない。トイレはふつうにきれいでした。


上の投稿はシエナのバスターミナルです。
なおフィレンツェのバスターミナルにある有料トイレは0.6ユーロという良心的価格で、りっぱなティッシュがもらえて、かつ清潔です。すぐそばにだいすきなフランス系スーパーのカルフールCarrefourがありますが、イタリアのバスは車内飲食禁止なので購入したサンドイッチ等は乗り場にあるベンチで食べましょう。
しかし南イタリアでは痛い目にあいました。詳細は地域別情報「アルベロベッロ」の項で。もうたいへんだったんだから。

アペリティーボの文化はすてき

ここまでけなしてばっかりですが、すばらしい発見も。
なぜだか九年前には気づかなかったけど今回の旅では、夕方になるとテラス席できれいなオレンジ色の液体がはいったグラスを手に歓談するイタリア人がやたら目につきました。気になってしらべてみると、アペリティーボ aperitivo というハッピーアワー的習慣とのこと。オレンジ色の正体は、いちおう存在だけは知っていたアペロール。これとスプマンテをあわせたスプリッツSpritzというカクテルに、それはもうはまってしまって滞在中何杯のんだかわかりません。きょうの仕事をおえたたそかれどき、親しいひとたちと一杯の酒をのみ、会話する。なんというすてき習慣でしょう。

そのほか気づいたこと

  • 治安。今回旅した範囲はほとんど危険を感じなかった。ヴェネチアなど大観光地なのでさいしょこそ警戒していたが拍子抜けするほどの安全さ。しかし全土にわたってスリや置き引きなど軽犯罪は多いので基本的対策はしっかりしましょう。
  • 英語。観光地で働くひとだけでなく一般市民ともだいたい英語で意思疎通できる。しかしイタリア人の英語は独特の癖があってかなり聞き取りにくい。なお松崎が経験したなかでいちばん聞きやすい英語を話すのはオランダ人でした。
  • お金事情。EUなんだからほぼクレジットカードで行けるだろう、と思ってほとんど現金を用意しなかったらけっこう困りました。なぜなら、
    ・宿泊施設に払う市税city taxがなぜか現金払い
    バスのチケットもなぜか現金払い
    ・タクシーも現金払いのことがある
    というわけで、現金は多めに用意するか、現地のATMでキャッシングしましょう。イタリアのATMについては以下の記事がほんとうに助けになります。
    イタリアのATM使い方完全攻略!キャッシング/おすすめ銀行
  • 水事情。水道水が飲めるところが多かった印象です。宿の管理者に確認したところ「飲むな」といわれたのは五か所中一か所だけでした(サン・ジミニャーノの塔ホテル、後述)。街中にある水道も、potableと明記されているところは飲んでよいです。
  • 猫事情。南欧だからたくさんいるだろうと期待していたらほとんど出会いませんでした。なお、旅行のたび出会うのを楽しみにしているイエスズメもほぼ皆無。理由は不明。
  • ITA airwaysを利用した感想。アリタリア航空の後継。機内はかなり寒くなるので上着等必須。機内食・ドリンクともに少なめ。ウェルカムドリンクなし。かんじんの味は、帰りの便の日本食がとくにまずかったなあ。
  • どういうわけだか拷問博物館が各地にある。シエナ、サン・ジミニャーノ、サンマリノで確認しました。ローテンブルクの中世犯罪博物館はすごくマイルドで博物館的展示だったのだけどこちらのは強烈。あきらかに「おばけ屋敷」を狙っています。残酷描写が苦手なかたはご注意。

地域別情報

さてここからはローカルな話題です。松崎がじっさいに回った順でご紹介します。

ヴェネチア

いわずと知れた超有名観光地。なので主要観光名所の詳細はすっとばします。
くわしく知りたい方には、ギリシャ旅行についで今回も購入していったRick Stevesのイタリア編をおすすめします。公式サイトで内容をかなり見られるので読んでから購入をご検討ください。買うときめたらすぐ買いましょう。Rickおすすめホテルをいちはやく予約するためです。たまに「Rick割引コード」がついている宿があります。
ヴェネチアはRickの「ぜったい行け」リストにも入っています。
なお、アカデミア美術館にはヒエロニムス・ボスの絵が三枚もあることだけは書き残しておきますね。

なにを買うか

ヴェネチアみやげといえばカーニバル衣装とゴンドラ乗りのしましまTシャツです。こういうベタなものが苦手であれば、ふつうにお買い物をしてしまうのがよいと思います。これはイタリア全般にいえることですが、服飾品や革製品がとにかく高品質でかっこいい。値段はそれなりにするけれど、同じものを日本で求めようとしたらすごく高いか、そもそも入手できないでしょう。松崎もヴェネチアでブラウスとストールを買いました。気温対策も兼ねられますし。

なにを食べるか

レストラン情報は、Rick Stevesにまかせておけばだいだいはずれはありません。そのなかでも印象に残ったところを。

  • Terrazza dei Nobili 中心部からちょっと離れていますがそのぶんおねだん控え目。なにより景色がすばらしい。ウェブサイトから予約できます。「海の見える席を」と頼んでおきましょう。
  • Caffè Gelateria Al Todaro ヴェネチア観光の中心地サンマルコ広場にあるというのにすばらしい品質。コーンはなくカップのみ、フレーバー五種のみ。ケースにはステンレスの蓋、Rickいわく「ホームメイドの証」。常連のゴンドラ乗りたちでいつもいっぱいだけど勇気を出して片言イタリア語で注文(後述)してみましょう。店員さんたちはみんな気さくです。

おすすめアクティビティ

超人気観光地でなにをするにも高価ですが、そのなかでも比較的お手頃なものを。

  • 水上バスに乗る ゴンドラに乗るのはやっぱり高い。でも水上バスでもかなーりヴェネチア気分を味わえます。乗り場と時刻表がわかりにくいのが難点。それと甲板は寒いですよ。
  • アペリティーボを体験する ヴェネチア市民に交じってスプリッツを注文してみましょう。ここでも片言イタリア語で注文(後述)を推奨します。

シエナ

日本ではちょっとマイナーな街かもしれません。松崎も今回の計画を立てるまで知りませんでしたが、Rick Stevesの「ぜったい行け」リスト入りしています。
個人的にはつぎの本もおすすめ。
『シエナ 夢見るゴシック都市』池上俊一
当地に長年通い詰めている著者があふれるシエナ愛をこめすぎてこぼれだしている本。2001年刊行なのにいまでもじゅうぶん使えます。とくに巻末のレストランリスト。25年経っても継続している店が多いのがすごい。
というわけでシエナも、Rickと池上さんのいうとおりに動けば盤石です。
なおドゥオーモのチケットはすこし離れたDear Guestsというインフォメーションセンターで買うと行列に並ばずにすみます。

なにを買うか

  • シエナ銘菓 池上さんが絶賛するリッチャレッリRicciarelli。老舗菓子店La NuovaNanniniあたりがおすすめです。ただし日もちしないので、日本へのおみやげにはおなじくシエナ銘菓のパンフォルテpanforteを。
  • トスカーナ陶器 Ceramiche Artistiche Siena 作家ものの陶器をあつかう店。おねだんはそれなりにしますが一生ものが手に入ります。お店のすてきなシニョーラがとても親切に説明してくれますよ。

なにを食べるか

  • Enzo e Sonia 池上さんの本でトップにあがっているレストラン。ただし現在はリストランテではなくこじんまりした店に変わっています。シェフのEnzoさんがそれはそれはやさしいおじいちゃんで、もちろん料理も絶品。WhatsAppから英語で予約できます。そのくせメニューはオールイタリア語なので、料理に使われる単語くらいは予習してから行きましょう。もちろんお願いすればEnzoさんが英語で説明してくれます。
  • Pomodorino 同行者がピザ食べたいというのでてきとうに検索していってみたらこれが大当たり。トスカーナ郷土料理の豆スープ(名前失念)が、野菜しか使ってないとは思えない旨味。テラス席からの景色も最高です。すぐそばにRickおすすめのジェラート屋さんIl Masgalanoがあるので食後にどうぞ。

サン・ジミニャーノ

こちらも観光の詳細はRickの本にゆずります。
注意点としては、バスチケットを売っているタバコ屋Tabacchiはサン・ジョバンニ門から市内へ100メートル以上も入った場所にあること。現金のみ。なおバス停裏にあるチケット売り場は閉鎖中です。

なにを買うか

  • ヴェルナッチャVernaccia 特産の白ワイン。とはいえ日本でも通販で買えるので、現地で飲むだけにしてお土産はほかのものを。
  • ここでもふつうのお買い物を推奨。人口7500人ほどの小さな町にもかかわらずよい専門店がいくつもあります。とくに皮革製品、オリーブウッド製品、陶器。鞄や革ジャケットは本気で買うかどうか迷ったくらい(でも買わなかった、ちょっと後悔)。陶器はつぎのお店で買いました。
    Leoncini Ceramiche レオンチーニさんという作家ものだけをあつかう店です。

おすすめアクティビティ

  • ほんものの中世の塔ステイ Torre Salvucci Maggiore Historic Tower 屋上にはテラスがあって町の景色を一望できます。しかもドゥオーモのすぐそばという立地。前もって予約すれば夏はディナー、春秋はランチが楽しめます。食材はシェフの農園から。トスカーナ郷土料理づくしのすばらしい体験でした。もちろんワインはヴェルナッチャとキャンティです。ただし11階建てでエレベータがないので足腰に自信のあるかた限定
  • 市場 塔ステイはかなり高価なので、ここからは廉価〜無料のアクティビティを。木曜日にはドゥオーモ広場に市が立ちます。13時まで。新鮮な野菜や果物、チーズも魅力的ですが、旅行者にはサンドイッチがおすすめ。地元の肉屋さんが豚の丸焼きを豪快に一頭まるっと持ってきて、皮や臓物もふくめたさまざまな部位を切り取ってはさんでくれます。
  • サン・ジミニャーノ1300 当時の町並みを1/100スケールで再現したもの。72本あったという塔の勇姿を確認できます。入場無料ですが寄付歓迎。館内のBGMはCDとして売ってます。松崎は買いましたとも。
  • 町歩き とにかく小さな町で、塔を目印にすれば松崎のような方向音痴でもかんたんに自分の場所を把握できます。治安がいいので裏路地歩きも、前述のように質の高いお店が多いのでウインドウショッピングも楽しい。お店に入るときと出るときは店員さんに挨拶しましょう(後述、サバイバルイタリア語の項を参照)。

サンマリノ共和国

さてここはイタリアではありません。
アクセスはわりにかんたんで、最寄りのリミニ駅からバスに乗るだけです。チケットも駅前のタバコ屋Tabacchiであっさり買えます。なお車内で運転手さんからも買えます。
サンマリノはとうぜんRick Stevesの本の範囲外なので、観光情報は自力+レンタルアパートの大家さんだのみです。

サンマリノのおもしろいところ

  • ちゃんとしたレストランなのに巨大なテレビがあって番組を流している
  • イタリアに比べるとクレジットカードの通信がものすごく速いのだが、それでもみんなどことなく不満そう
  • たべものがすばらしい(後述)

なにを買うか

  • 免税でお買い物 サンマリノは消費税がありません。つまりデフォルトで免税価格。しかもすばらしい革製品の専門店Fantiniがあります。鞄や革ジャケットを買うならここがおすすめ。

なにを食べるか

  • Ristorante Pizzeria Spingarda 大家さんが週に一度は行くという超おすすめ店。料理もドルチェもものすごくおいしい。とくにパンナコッタは、このレシピを考えた人は天才じゃないかと思うレベル。ながめのよい二階の席が人気だけど、あえて一階に席をとるとオーダーも通りやすいし料理の味に集中できる。
  • Caffetteria Gelateria Janice こちらも大家さんおすすめ。ジェラートがとにかくおいしく、かつ盛りがよく、二泊三日の滞在で二度も行ってしまいました。ただし朝7時の開店直後に行くとジェラートの種類すくなめ。

おすすめアクティビティ

  • パスポートに入国スタンプ インフォメーションで押してもらえます。サンマリノ名物うつくしい切手つき。5ユーロ。松崎はちょうどパスポートを切り替えたばかりだったので、このスタンプと切手を10年みられるかと思うと感激しきりでした。


サンマリノには砦がみっつあって、松崎は第三の砦までいきました。なお第三だけは内部に入れません。第二から第三へむかう道はそれほど険しくはないのですが、犬の落とし物があるのが注意点。

アルベロベッロ

この小さな南イタリアの町もRick Stevesの本の範囲外です。
アクセスがとにかくたいへんなので要注意。
まずは最寄りのバーリBariというけっこう大きな街が起点になります。


バーリのおいしいジェラート屋さんGasperiniを紹介しますね。盛りがよく、そのくせ安く、なんとおまけで生クリームも載せてくれる。その生クリームもまたおいしい。駅からちょっと遠いのが難。
さて。Bari Centrale駅からFerrovie del Sud Estという私鉄に乗って一時間半ほどでたどりつく、はずだったのですが。
松崎らの乗る予定の列車はまてど暮らせどホームにこない。


やっとあらわれた係員から、この列車の運行はなくなったときかされて愕然。たまたま近くにいて声をかけあっていた親切なオーストラリア人夫婦とUberをシェアできたから120ユーロくらいでアルベロベッロまでたどり着けました。そののちレンタルアパートならぬレンタルトゥルッリの大家さんから相場は100ユーロときかされるのです。
なお大家さんはチェックアウトの朝にバーリ国際空港まで有料で送ってくれました。きっかり100ユーロ。アルベロベッロに行くには公共交通機関より、宿の送迎サービスに頼ったほうが確実です。Sud Est鉄道の切符はけっきょく無駄になっちゃったし。

なにを買うか

トゥルッリのミニチュアマグネットに興味がないなら、とくにみるべきものはありません。伝統菓子タラッリtaralliはたしかにおいしいですが、バーリやローマの空港でも買えます。よって、松崎はガイドブックをおすすめします。ギリシャのメテオラに行ったとき思い知ったのですが、Amazonとかで売ってない、現地でしか買えないガイドブックがあるのですよ。Trullo Sovrano博物館で日本語ガイドブックを購入しました。

なにを食べるか

  • La Cantina 大家さんおすすめの店。日曜も営業。超人気店なので予約必須だが電話のみ。ただし英語が通じる。松崎たちは食べそびれたけど地元名産フレッシュチーズBurrataをぜひ試して。
  • Trullo d’oro こちらも大家さんおすすめ。松崎らは行ってないのですが参考までに。

おすすめアクティビティ

  • トゥルッリに泊まる これをやらないとこの町にはるばるきた意味がありません。建物の内側から石部の積みぐあいや窓の採光などつぶさにみられます。
  • Museo de territorio どうしても時間がとれず宿泊できないかたに。たった4ユーロでトゥルッリ内部をじっくり見学でき、建設の説明パネルや動画もみられ、かつがらがらに空いています。トイレもあります。ただし便座はありません

イタリアに親しむための本・映画

旅行者のためのサバイバルイタリア語

イタリア語の教材は現代ギリシャ語イベリアポルトガル語にくらべるとすごくいっぱいあるので、ご自分に合ったものを選べばいいと思います。そのなかで、松崎がすごいとおもったものをひとつだけご紹介。

  • インターネット公開文化講座 イタリア語 
    なぜだか愛知県共済のサイト。執筆者はパドヴァ大学に留学していた哲学博士。いくつかのシリーズに分かれており、「旅に役立つイタリア語」はいわば初級編。文法解説がほとんどないかわり、クイズ形式で楽しく!イタリアの文化に!触れられます!(あっ文体が伝染った)。
    「イタリア世界遺産の旅と誰でもわかるイタリア語」は、一転して文法中心。でも松崎くらいの年齢になると丸暗記が苦手になるので、多少は文法を頭に入れたほうが憶えやすくなるのですよ。これらを熟読すれば、もうあなたもかんたんなお買い物やレストランでの注文がイタリア語でできるようになります。
  • 「そんな超初級のイタリア語能力では旅に役立たないだろ。英語が通じるなら、ぜんぶ英語でいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし現地の言語は、役に立つから学ぶのではないのです。相手の文化をリスペクトし、旅を楽しむためです。たとえばほら、当地の有名レストランにいってごらんなさい。さいしょいかめしい顔をしていた給仕さんも、あなたが「Avete vino della casa?」「Prendo questo.」「Buono, tanto!」などと片言のイタリア語を話すたび、しだいに顔がほころんでいき、「Il conto, per favore!」といってお勘定をすますころには満面の笑顔をむけてくれますよ。

 

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発売日 2024年08月07日
光文社文庫
ページ数 312p
ISBN 9784334103873
定価 858円(税込)

     

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