
作成日:2017/11/04 最終更新日:2021/04/05 かいたひと:松崎有理
このページは、学術雑誌『化石』に広告として掲載している4コマまんが『わるすずめ』シリーズをたんたんと置いていく場所です。たんにまんがを置くだけではつまんないので、まんがに登場する生き物たちについての読書案内や解説を付します。
【もくじ】
その1
その2
その3
その4
その5
その6
おまけ・1コマまんが
その7
その8(番外編)
その9
おまけ・1コマまんが
その10
その11
おまけ・カレンダー
その1
【ごあんない】
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『スズメ つかず・はなれず・二千年』三上修
スズメ研究者によるスズメの本。スズメを知るにはまずこの一冊。なお松崎は著者の三上先生とおなじころ東北大学青葉山キャンパスにおりました。ざんねんながら面識はありません。
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『シートン動物誌〈1〉ピューマの遊び心』アーネスト・シートン 今泉吉晴監訳
フィクション色のつよい「動物記」とちがってこちらは詳細なノンフィクション。第一巻はネコ科動物編。けっして入門的とはいえないけど、シートン自身によるスケッチがとてもみごたえあるのでおすすめします。松崎はこの本でオセロットという生き物がだいすきになりました。「からだが大きめの、無邪気で善良なネコ。ひとつの檻にぎゅうぎゅうで十二頭入れておいてもまったく問題ない。ほとんど一日中丸まって横になり、伸びをしたいときにはまず隣で寝ている仲間をなめる。けんかはめったにしないが、どうしてもというときには前脚で叩き合いをする」(大意)。なにこれ混ざりたい。日本ではズーラシアで出会うことができます。
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『シートン動物記〈2〉狩られるものの生活』
さてこっちはおなじみ動物記。「町の吟遊詩人、ある雄スズメの冒険物語」はタイトルどおり一羽のスズメを追う波瀾万丈ストーリーです。「スズメの世界では力が正義だ。かれらの喧嘩のたねは食べ物、恋人、すむ場所と巣の材料で、人間とあんまり変わらない」(大意)なのだとか。それにしても動物記というのは、児童書に分類しておくのがもったいない名シリーズだと思うなあ。シートンはストーリーテリングも挿絵もほんとうにうまいひとだった。
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『ドリトル先生シリーズ』ヒュー・ロフティング 井伏鱒二訳
フィクションのなかのスズメの代表といえば、松崎にとってはなんといってもチープサイド。なお奥さんのなまえはベッキーです。井伏訳も味があってすばらしいですが、著者ロフティングが亡くなって50年がすぎたので原書を無料で読むこともできます。
その2
【ごあんない】
- 東京都庭園美術館 都内でメジロをきがるにたくさんみられる穴場。カフェもおすすめ。コーヒーとビールがおいしいです。
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『シートン動物記〈1〉私が知っている野生動物 』
「銀の星、あるカラスの物語」を収録。カラスの鳴き声を譜面に起こした貴重な作品。「九月になり、その年生まれの若鳥たちの目が青から濃い褐色に変わる頃には、かれらも数を数え、つがの木を見て方角がわかるようになり、舞い降りたあとでは翼を三度たたみなおすこともおぼえた」(大意)。この観察力をみよ、ああ脱帽。
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『カラスの教科書 』松原始
カラス研究者によるカラス入門書。著者のカラスデッサンがすごくうまい。研究対象への愛を感じます。つい奥谷喬司
先生(軟体動物研究者)を思い出しました。
- カラスは数を数えられることを証明した論文
- 「カラス侵入禁止」警告文、なぜか効果 東大の研究施設 ここさいきんのカラス関係報道でいちばんツボったもの。
その3
その4
その5
その6
おまけ・1コマまんが
【ネタ】プロット用語を可視化してみた。「葛藤」conflict 内面での相反する欲求の対立。 pic.twitter.com/JvUbr3Zseq
— 松崎有理(作家)公式 (@yurimatsuzaki_n) 2018年12月15日
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その7
その8(番外編)

今回はぜんぜん悪くないので「番外」。元ネタは『北斎漫画』の雀踊りです。仙台青葉まつりとは直接の関係はありません。
その9
おまけ・1コマまんが
プロット用語を可視化してみた。
「しのびよる魔の手」
中盤の成功で油断した主人公に接近する悪いやつら。 pic.twitter.com/kp9gZ2Demu— 松崎有理(作家)公式 (@yurimatsuzaki_n) June 6, 2020
その10
その11
おまけ・カレンダー
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- 4コマまんががお好きですか。「はりもん」シリーズは、鳥のような植物のようなおかしなキャラクタが活躍する、やはりセリフのない4コマまんがです。
- 生き物がお好きですか。不思議かわいい深海のタコ、ダンボオクトパスくんについての詳細な記事がありますよ。拙著『架空論文投稿計画』の表紙にもなっています。