『イヴの末裔たちの明日』(文庫版)
出版社 東京創元社
発売日 2025/3/31
定価 860円(税別)
装画 佐藤おどり
装幀 西村弘美
●がっちりSFな短編集。でも「SFってこむずかしげで苦手」というかたでもエンタメとして楽しめるよう工夫しています。ぜんたいのテーマは「人間の極限」。窮地に立たされた主人公への魂の試練です。
●(2025/3)文庫化にさいし全文を徹底的に推敲しました。みちがえるように読みやすくなっています。
●もくじと作品概要
1、「未来への脱獄」
ストレートな時間テーマもの。
「自分は未来人」と嘘をついて懲役となった男が、同じく未来人を自称する男と刑務所のなかでタイムマシンをガチ建造する話。バディものでもあります。
2、「ひとを惹きつけてやまないもの」
本書のなかで最長。
19世紀のトレジャーハンターと21世紀の数学者が、たまたま同じ名前の謎の解明にとりつかれます。謎には莫大な賞金がかかっているところも同じ。
3、「イヴの末裔たちの明日」
表題作。近未来もの。
AIに仕事を奪われ失業した主人公がみつけた、ぜったいに人間にしかできない仕事とは。
4,「まごうかたなき」
書き下ろし。
伝奇ファンタジー。村をおそう妖怪を退治するため決死隊が結成されます。妖怪を倒せば英雄になれますが、ひじょうに危険な任務です。妖怪にはある不思議な特徴があって、だれが倒したかわかるようになっています。
5,「方舟の座席」
書き下ろし。「ひとを惹きつけてやまないもの」スピンオフ。
滅亡寸前の地球から、ひとにぎりの超富豪が宇宙ステーションへ逃れます。皮肉なことに彼らは先の短い老人ばかり。それと非公式に、若い女性も幾人か含まれていました。
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