ペンネームで郵便物を受けとる方法

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作成日:2011/01/27 最終更新日:2017/09/03 かいたひと:松崎有理

作家デビューして初の正月をむかえた。
すると関係者や読者の方から「松崎有理さま宛で年賀状を出したんだけどもどってきちゃいました」というメールがあいついで舞いこむ事件発生。

いちおう、郵便受けにペンネームは出しておいたし、宅急便は問題なく届くのでこれまで気づかなかった(出版社からのゲラは宅急便でくるのです)。

しかし、郵便物が届かないのはとてもまずい。
さっそく対策すべく、地元の郵便局へ走る。
「すみません。いま、うちの郵便受けってこんなかんじなんですけれど
これでは、松崎宛の郵便物が届かないんです」

ペンネームを記した郵便受けの実例

松崎宅の郵便受け。

まつことしばし。
責任者登場。

責任者「じつは、郵便受けに名前を出すだけではだめなんです。
郵便局には、各住居にだれがすんでいるかを登録している配達台帳が存在しまして、
そちらに名前がないばあい、郵便物は差出人に戻されてしまうんですよ」

そんなしくみになっているなんて知らなかった。

松崎「では、どうすれば」

責任者「こちらに必要事項を記入し、押印のうえ投函してください。
すると、台帳に名前が登録され、郵便物が配達されるようになりますから」

転居届

転居届で解決する

「転居者氏名」欄にペンネーム「松崎有理」を記入し、
「新住所」欄に現住所を書きこむ。
最後に、転居届提出者氏名(つまり本名)を記名、捺印。

ぶじ投函。

以後、松崎有理宛の郵便物はまちがいなく届くようになりました。
以上のてんまつが、
これからペンネームで活動しようとするひとたちの一助になれば
これほどうれしいことはありません。

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松崎有理のデビュー作です。

『あがり』文庫版表紙と瀬名秀明さんによる帯

出版社 東京創元社
発売日 2013/10/31
文庫
定価 903円(税込)
解説 三村美衣

●デビュー作『あがり』が文庫になりました。
文庫版ボーナストラックとして短編「幸福の神を追う」(集英社『小説すばる』2012年7月号掲載「おらほさきてけさいん」改題)を収録しました。また、文庫化するにあたり各話とも手をいれました。
なお、オーディオ版もあります。朗読は兼高美雪さんです。
もくじと作品概要
1、「あがり」第1回創元SF短編賞受賞作。師の死を悼む男子学生の実験がとんでもない結末を引き起こします
2、「ぼくの手のなかでしずかに」小太り薄毛で研究もぱっとしないポスドク数学者が、とある自己実験をはじめたせいでどんどん変貌していきます
3、「代書屋ミクラの幸運」論文執筆代行業、ひとよんで「代書屋」。ここからシリーズ短編集と長編が派生しました
4、「不可能もなく裏切りもなく」中編。著者の持つバイオ知識をあらんかぎり注ぎこんだ本格ハードSFです。ここで描かれたすべての実験がじっさいに再現可能です
5、「幸福の神を追う」いわゆる異類婚姻譚。異類といってもすっごくかわいらしい、あれですよ
6、「へむ」医学部の地下にはりめぐらされた通路。そこには子どもにしかみえない妖怪たちがひっそり暮らしていました。少年と少女はかれらとなかよくなりましたが、ある日とつぜん地下道の閉鎖が決定します

第1回創元SF短編賞受賞作「あがり」単品で電子版が発売されています。
税込定価105円、ファイル形式はXMDF。特別付録として「選考経過ならびに選評」を収録しています。

松崎有理のほかの著作については、作品一覧ページをごらんください。

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