ペンネームで郵便物を受けとる方法

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作成日:2011/01/27 最終更新日:2017/11/06 かいたひと:松崎有理

作家デビューして初の正月をむかえた。
すると関係者や読者の方から「松崎有理さま宛で年賀状を出したんだけどもどってきちゃいました」というメールがあいついで舞いこむ事件発生。

いちおう、郵便受けにペンネームは出しておいたし、宅急便は問題なく届くのでこれまで気づかなかった(出版社からのゲラは宅急便でくるのです)。

しかし、郵便物が届かないのはとてもまずい。
さっそく対策すべく、地元の郵便局へ走る。
「すみません。いま、うちの郵便受けってこんなかんじなんですけれど
これでは、松崎宛の郵便物が届かないんです」

ペンネームを記した郵便受けの実例

松崎宅の郵便受け

まつことしばし。
責任者登場。

責任者「じつは、郵便受けに名前を出すだけではだめなんです。
郵便局には、各住居にだれがすんでいるかを登録している配達台帳が存在しまして、
そちらに名前がないばあい、郵便物は差出人に戻されてしまうんですよ」

そんなしくみになっているなんて知らなかった。

松崎「では、どうすれば」

責任者「こちらに必要事項を記入し、押印のうえ投函してください。
すると、台帳に名前が登録され、郵便物が配達されるようになりますから」

転居届

転居届で解決する

「転居者氏名」欄にペンネーム「松崎有理」を記入し、
「新住所」欄に現住所を書きこむ。
最後に、転居届提出者氏名(つまり本名)を記名、捺印。
ぶじ投函。

以後、松崎有理宛の郵便物はまちがいなく届くようになりました。
以上のてんまつが、
これからペンネームで活動しようとするひとたちの一助になれば
これほどうれしいことはありません。

追記(2017/10/03)
以上は名古屋に住んでいたときの話。
2012年春に都内へ転居しました。このさいもまったく同じことをやりました。
方法は全国共通のようです。

作家の家の表札(例)

これが東京での住まいの表札。一戸建てで、都心らしくおなじ住所に三戸も建っていますがこれまでのところいちども配達ミスはありません

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松崎有理はプロ小説家です。
プロフィール
作品一覧
小説家のデビューについて関心のあるかたは、以下の記事もどうぞ:
第2回創元SF短編賞レポート
第3回創元SF短編賞受賞者インタビュー

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